攻撃と防御 攻撃と防御といわれても何のことだかわからないと思いますが、ここでは攻撃とは増やすための戦略、防御とは減らさないための戦略と定義づけることにします。 一般的に株式は長期間の外為、南アフリカランド上げと短期間の下げからなっています。 上げはゆっくりなのに対して、下げは早いのが特徴です。 これは上げが利食い売りを常にこなしながらなのに対して(売り買いのバランスが取れている)下げの場合は買い手が引っ込み(様子見)売りたい人は狼狽して値段を考えずに売るので、買い手に足元を見られやすい(売り買いの力関係が崩れている)からです。 このため買いは少しぐらい遅れてもヘッドハンティング、スカウト大怪我することは少ないのですが、売りは少しの遅れが大怪我につながることがたびたびあります。 特に出来高が膨れあがっている人気株の場合その傾向は顕著になります。 こうしてみると上げ防犯カメラ、監視カメラ相場で儲けるよりも(少しの利益)下げ相場で損(多額の損失)を出さないことのほうが安定的な利益につながることは明白です。 実は個人投資家の多くが継続的に十分な利益を上げられない原因は上げ相場での利益をつぎの下げ相場で吐き出してしまうからなのです。 特に利益水準を無視して大相場を築いた株は、下げだすと2〜3割安ではとまらないことが多いので、上げ相場と同じ事を考えて、値ごろ感からの買いを入れても下げ止まらず、そこで損切りが遅れると前の利益を全部吐き出すことになりかねないのです。 2005年の後半のような強い上げ相場の中では無謀とも言えるような強気派が多くの利益を上げられました。 ところが昨年後半から今年は強気派はさんざんなめにあっています。 これは攻撃がうまくても、防御が下手だからです。 ここからは防御について述べたいと思います。 下げに対する戦略としては 1.ナンピン 2.損切り 3.ホールド 4.休む 5.空売り などが考えられます。 1.ナンピン下げが一時的なものか、もうすぐ終わる場合には有効。 上手に使えば、元の買値まで戻ったときには利益が出ていることになります。 反面、投資資金の追加が必要で、株価がさらに下げた場合損失がさらに拡大する場合もあり、使用する場合十分な注意、検討が必要です。 個人的お勧め度50点 2.損切り損失が確定してしまうが、追加資金は不要で、その資金を次のチャンスに投入できます。 その瞬間は決断は要りますが(そのため機械的に値段を決めている人がいます)新たなスタートが切れます。 損切りをしたあとはむやみに新規買いをしないで、4の休むにつなげる方法もあります。 個人的お勧め度70点 3.ホールド長期投資家で買値がはるかに安い場合、短期のトレンドは無視して長期サイクルで投資を考えれば下手に売り買いしないという方法もあります。 良かれと思って動いてみても特に個別株の場合、それがいい結果につながるとは限りません。特に会社の内容のいい割安株に投資した場合はこの 方法が報われることが多いようです。 反面人気株の短期投資の場合は原則この方法はとってはいけません。(アホールドになってしまいます) 個人的お勧め度 割安株なら80点 短期投資10点 4.休む技術的には一番簡単な反面、精神的には一番難しいという厄介な方法。 相場はそれ自身が楽しいと感じることが多いので、全くのノーポジションを苦痛に感じる人は結構多い。 しかし株は売り買いだけでなく、勉強、研究が常に必要なので、休むということは非常に大事なことで、個人投資家にのみ許されたこの特権(プロは原則休めない)を利用しない手は無いでしょう。 個人的お勧め度90点 5.空売り前の4つが下げを緩和する、文字通りの防御だったのに対し、唯一下げで儲けを取りにいく方法。 買いがロングといわれ長期なのに対し、売りはショートといわれ短期勝負になります。 買いより仕掛け、手仕舞いのタイミングが難しいので初心者にはお勧めできません。 よく主婦が買いに来たら上げ相場はお終いと証券業界では言われていますが、素人がむやみに空売りをしだしたら相場はそろそろ底入れとも言われています。 個人的にはお勧めしません。20点 なお分散投資について(複数銘柄への投資、株以外の投資)について触れていないのは、下げに対する防御ではないからです。 もっと以前にポートフォリオを組む段階でやっておかなければならないことだからです。 下げ始めてから資金を株から債券に移すというようなことは超初心者にはできません。 なお上記の方法、個人的お勧め度は対象が超初心者を想定してのもので、採点は私の独断です。(100点満点) 中級、上級者は先物、オプション、ETF、合成ポジション、ベア投信を含め 多種多様な方法があるでしょうが、ここでは触れません。